バイナリーオプションのエントリーポイントを示してくれるツールや配信(レクチャー)は、「勝率80%」などと謳いながら、実はマーチンゲール法を適用して勝率をごまかしているケースがよくあります。つまり、 勝つまで掛け金を倍にしながら繰り返した取引を「1セット」としてカウントし、最後の取引で勝ちなら「1勝」とカウントする のです。
バイナリーでマーチンの勝率を分析したらヤバいことになった…
ハイローオーストラリアは実際にエントリーするとスプレッドが発生し、今ものすごく話題になっていますよね。
バックテストをスプレッドなしでシミュレーションし、「結構良い数字じゃん!」ということはたまにありますが、スプレッドのせいで実際エントリーすると全然勝てないということはヒジョ~~~によくあることです。
スプレッド無しの分析は僕は現実味が無いと思っているので、先ほどの結果に0.2 pips 加えてみました。
すると…なんと 勝率は50.74%まで下がるんですね。
損益分岐勝率は53.19%なので、たった0.2 pips のスプレッドがあるだけでもう負け確定。
スプレッド有り・マーチンの結果
■ベース結果
シグナル回数:5674回
勝ち:2905回
負け:2769回
勝率:51.20%
収支:-5,186,800円
1トレード期待値:-914円
最大連勝回数:15回
最小連勝回数:12回
■マーチン結果
平均エントリー金額:37656円
平均勝ち額:33,バイナリーオプションで逆マーチンゲール手法の勝率とは 591円
平均負け額:-37,114円
最大ドローダウン額:9,555,200円
最大ドローダウン率:593.2%
マーチンオーバー:166
マーチン勝率:94.6%
1マーチン期待値:-1,689円
最大資産:1,610,800円
最小資産:-7,944,400円
最終資産:‐4,186,800円
ヤバくないですか? 収支がなんと-5,186,バイナリーオプションで逆マーチンゲール手法の勝率とは 800円…。
前回は収支+958万だったのに…
スプレッド有りのマーチン結果で重要なところは「最大ドローダウン」ですね。
先ほどスプレッドなしでも結局100%をこえており、借金ということだったんですが、今度スプレッドを入れた場合はその約6倍の593.2%となりました。
100万からこの条件をスタートし、一番お金がなくなったところが最小資産なのですが、結果にある通り-79044,400円も減ってしまいました…。
また、ひとつ注目していただきたいのが、これだけ負けててもマーチン勝率が94.6%というところ。
要するに4回以内で当たる確率っていうのが94.6%ということです。
収支が約-500万なのにマーチン勝率は94%ってビックリですよね。
【バイナリーオプション】マーチンゲールで大ヤケドしたプロ投資家が危険性を解説
海外バイナリーオプション業者のおすすめ口座比較ランキング11選【どこが人気?】 海外のバイナリーオプション業者ってどこがオススメなんですか? このような質問を多くいただくことが増えてきました。 そこで今回.
バイナリーオプションのマーチンゲール法とは?
ギャンブルの世界で使われるマーチンゲール法と、バイナリーオプションで使われるマーチンゲール法は基本的には同一のものです。すなわちバイナリーオプションのマーチンゲールは、1度のエントリーで負けてしまった時、次のエントリーで負けた金額の倍額でエントリーを行うという形となります。
元々ギャンブルでもマーチンゲール法は、基本的に負けを取り返すことができる一発逆転の手法といった立ち位置でしたが、勝率が50%で払い戻しが2倍という競技や種目では特にその力を発揮する手法でもありました。つまり、同様の運用であるバイナリーオプションであれば、利益を生み出すことができるというのが理論上の話となります。
また、バイナリーオプションでもマーチンゲール法を利用することで何度負けても最後に逆転できればそれでOKという考え方で気持ちを軽くして勝負に出ることができるようになります。これにより負け続けている時の心理的な負担が軽減されるというメリットも存在します。
デメリット
この状況にはまってしまうと、一回の勝ちで取り戻せないくらいの負けを背負いこんでしまう可能性もあります。 また、仮に勝てたとしても一発で形勢逆転には至らないくらいの勝利で止まってしまう可能性もあるため、バイナリーオプションとマーチンゲール法を掛け合わせるのは危険です。場合によっては大火傷 してしまいます。
バイナリーオプションにおけるマーチンゲール法の期待値
(エントリー資金x利益率x勝率)ー(エントリー資金x負率)
バイナリーオプションのマーチンゲール法の損益分岐点はどこ?
ただしバイナリーオプションのマーチンゲール法で収益を出していくためにはペイアウト率などの兼ね合いもあるため、ストレートにギャンブルで使われているマーチンゲール法の損益分岐点を当てはめることはできません。
計算方法は?
マーチンゲール法を使ったバイナリーオプションの必勝法はある?
エントリーの途中に、マーチンゲール法のロジックが崩れてしまうような落とし穴がいくつもあります。例えば、バイナリーオプションの取引上限金額です。
つまりマーチンあたり、20万円以上のエントリーが必要な場合にはそもそもロジックが崩壊している状態になってしまいますので、勝率アップを狙うべくもありません。
そのため、無駄打ちなどをすることなく、バイナリーオプションの勝ちを小さく積み重ねていくことでマーチンゲール法を使ったバイナリーオプション取引よりも稼げるようになると言ってよいでしょう。
バイナリーオプションで使われるマーチンゲール法は、一般的なギャンブルで使われるマーチンゲール法と考え方は同一のものです。ただし、収益分岐点やペイアウト率の兼ね合いなど、バイナリーオプションのマーチンゲール法ならではのポイントも幾つか存在します。また、バイナリーオプションは一回の取引上限金額やペイアウト率などの兼ね合いから、基本的にロジックが成立しにくいという印象があります。
バイナリーオプションでマーチンゲール法は使うな!理由とリスクを解説
ハイローオーストラリアでの最大掛け金20万円を限度にして、1000円からスタートし、負けるたびに掛け金を倍にして行った場合のシミュレーションです。ペイアウトは1.88倍で計算しています。まず、 損益分岐点が4回目(ペイアウト率によっては変化しますが概ね3回目前後になります)になり、5回目以降は勝っても最初の取引を行う前から資産は減ってしまう 計算になります。
そして、かなり確率は低いと言えど、8回連続で取引に負けた場合は、25万5千円のマイナスを出してしまいます。 もし1万円から取引を始めれば5回目の取引では16万円をBETしなければならず、それに負ければ31万円のマイナス です。RSIなどの単純なオシレーター系のインジケーターを利用してマーチンをしながら逆張りをするような手法では、 トレンドが出たタイミングと重なれば敗戦が連発する可能性が決して低くありません 。
取引の勝率と期待値
この勝率を引き上げなければ、マーチンを取り入れても何も意味はありません。勝率90パーセント以上あるというような人であれば手っ取り早く資産を増やすためにマーチンを取り入れてもいいかもしれませんが、普通の人にとってそれは無理な話。そもそもの取引の勝率が悪くて期待値もマイナスなのにマーチンを行うというのは、単なる自殺行為なのです。そして、例え 勝率が54%以上あっても連敗してしまったときのリスクを考慮すると、やはりマーチンゲール法は愚策だと気がつくでしょう 。
マーチンを適用したツールやレクチャー(配信)の「勝率」に要注意
バイナリーオプションのエントリーポイントを示してくれるツールや配信(レクチャー)は、「勝率80%」などと謳いながら、実はマーチンゲール法を適用して勝率をごまかしているケースがよくあります。つまり、 勝つまで掛け金を倍にしながら繰り返した取引を「1セット」としてカウントし、最後の取引で勝ちなら「1勝」とカウントする バイナリーオプションで逆マーチンゲール手法の勝率とは のです。
上記の表の通り、もし掛け金1000円でマーチンゲール法のトレードを行なって負けが入った場合、セットでカウントした勝率は4勝1敗で80%になりますが、損益はマイナスになります。 マーチンを何回でもやっていいのなら見かけ上の「勝率」はよくなりますが、期待値はプラスでは無いという詐欺的なツールやレクチャーが非常に多い のです。有料で販売されているツールやレクチャーでもこのようなケースがあるらしいので、十分注意しましょう。
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