下げ相場で利益を狙う投資① ベア型ファンド 主なベア型投資信託・インバース型ETFをご紹介
株式投資の世界では上げ相場(強気相場)をブル(雄牛)、下げ相場(弱気相場)をベア(熊)と呼ぶことがある
ブル型・ベア型の中には、株価指数の2倍以上の値動きになるように設計されているものもあります。大きく値動きするように設計することで、少額の投資で大きなリターンを狙うことが可能です。もちろん、相場が予想と逆方向に動けば大きな損失が出る可能性もあるので、投資する際には注意が必要です。
主なベア型投資信託一覧
主なベア型投資信託は以下の通りです。通常のインデックスファンドと比べると、信託報酬が高く設定されていることも特徴です。
投資信託名 | 運用会社 | 信託報酬 (税込み) |
---|---|---|
T&Dダブルブル・ベア・シリーズ7 (ナスダック100・ダブルベア7) | T&Dアセット マネジメント | 実質 1.184%程度 | ブル型ファンド
日本トレンド・セレクト <リバース・トレンド・オープン> | 日興アセット ブル型ファンド マネジメント | 1.012% |
野村ブル・ベア セレクト8 (米国株スーパーベア8) | 野村アセット マネジメント | 1.155% |
One 日本株ダブル・ベアファンド | アセット ブル型ファンド マネジメントOne | 0.935% |
SBI 日本株3.7ベアIII | SBIアセット マネジメント | 0.913% |
SBI 日本株3.8ベア | SBIアセット マネジメント | 0.913% |
ダイワ・ブルベア・ファンド6 ベア2倍日本株ポートフォリオ6 | 大和アセット マネジメント | 1.023% |
楽天日本株3.8倍ベア | 楽天投信投資顧問 | 1.243% |
楽天日本株トリプル・ベアIV | ブル型ファンド楽天投信投資顧問 | 1.023% |
野村 ハイパーブル・ベア8 (日本ハイパーベア8) | 野村アセット マネジメント | 1.122% |
ETFでは「インバース型」と呼ばれる
主なインバース型ETF一覧
コード | ETF名 | 運用会社 | 信託報酬 (税込み) |
---|---|---|---|
1356 | TOPIXベア2倍上場投信 | シンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.825% |
1357 | NEXT FUNDS 日経平均 ダブルインバース・インデックス 連動型上場投信 | 野村アセット マネジメント | 0.880% | ブル型ファンド
1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 | シンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.825% |
1366 | ダイワ上場投信-日経平均 ダブルインバース・インデックス | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1368 | ダイワ上場投信-TOPIX ダブルインバース(-2倍)指数 | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1456 | ダイワ上場投信-日経平均 インバース・インデックス | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1457 | ダイワ上場投信-TOPIX インバース(-1倍)指数 | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース 指数連動型 | 楽天投信投資顧問 | 0.385% |
1465 | ダイワ上場投信-JPX日経400 インバース・インデックス | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1466 | ダイワ上場投信-JPX日経400 ダブルインバース・インデックス | 大和アセット マネジメント | 0.825% |
1468 | JPX日経400ベア 上場投信(インバース) | シンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.825% |
1469 | JPX日経400ベア2倍 上場投信(ダブルインバース) | シンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.825% |
1471 | NEXT FUNDS JPX日経400 インバース・インデックス 連動型上場投信 | 野村アセット マネジメント | 0.880% |
1472 | NEXT FUNDS JPX日経400 ダブルインバース・インデックス 連動型上場投信 | 野村アセット マネジメント | 0.880% |
1569 | TOPIXベア上場投信 | シンプレクス・ アセット・マネジメント | 0.825% |
1571 | NEXT FUNDS 日経平均 インバース・インデックス 連動型上場投信 | 野村アセット マネジメント | 0.880% |
1573 | ブル型ファンド中国H株ベア上場投信 | シンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.935% |
1580 | 日経平均ベア上場投信 | ブル型ファンドシンプレクス・アセット・ マネジメント | 0.825% |
ベア型は長期投資には向かない。あくまで下げ相場の「回避策」
世界的に経済成長が続く上昇局面の相場であれば、下落局面で利益が出るベア型を長く保有するほど、損失が徐々に増えていくことになります。そのため、普段は経済成長の恩恵を受けられる通常の投資信託やETFに投資することが、資産運用の基本といえます。
株価暴落の前後はブル・ベア型レバレッジ投資信託を仕込む絶好のタイミング
投資信託
このような株価が安定しない状態、特に急騰・急落時に活躍する投資信託が 「ブル・ベア型」の投資信託 です。
株価暴落の前後はブル・ベア型レバレッジ投資信託を仕込む絶好のタイミング
今回の株価暴落は全て(安全資産の金も)の投資手法でダメージ
今回のような株価大暴落ではほぼ全ての投資方法でダメージを受けます。
しかも今回は、不況に強く安全資産とされている金(ゴールド)でさえ大きく下落している状況です。
通常であれば、下記図のように 「日経平均価格」と「金価格」は反比例していますが、今回は全く異なる動き となっています。
と言っても まだまだ金(ゴールド)投資は有効 かと思います。
過去におきた経済危機・金融危機
ブル型・ベア型ファンド(レバレッジ投資信託)とは
今回の株価大暴落はゴールド(金)までも下落しているという今までにない動き方。
「ブル型・ベア型ファンド」(レバレッジ投資信託)とは、今回のように株価が大きく変動する時に有効な投資信託です。
そのため、冷静に市場を見て売買を判断できる方にしかオススメはできません。
「ブル型・ベア型ファンド」(レバレッジ投資信託)とは
下記、楽天証券でも案内されているように 市場の値動きに対してレバレッジ(2倍から5倍ほど)をかけて運用する投資信託 です。
■ ブル型ファンド
■ ベア型ファンド
ブル・ベア型のレバレッジ投資信託を仕込むタイミング
つまり、下落傾向が続いている時には逆張りで賭けるのではなく、順張りの方が良いと判断した結果です。
ブル型ファンド 注意しないといけないのは 「ブル型・ベア型」のレバレッジ投資信託は、長期で持つものではありません。
次の仕込みとしては、 市場が確実に上昇すると確信できてから「ブル型」を活躍させるだけなので、今は 「Do Nothing」 です。
以上のことから、今回のタイトルにもしたように“ 株価暴落の前後はブル・ベア型レバレッジ投資信託を仕込む絶好のタイミング ”の「前後」でブル型・ベア型を仕込むことができます。
新型コロナウイルスに伴う株価大暴落
終値は前日比1128円58銭安の1万7431円05銭と2016年11月以来(3年4ヶ月ぶり)1万8000円を割り込んだ。
2997ドル安と過去最大の下げ幅を再び更新してしまった。下落率に関しては12.9%に達した。
株式市場が復活するタイミングを逃すな!
前提として、 市場が確実に上昇すると確信できるまでは 「Do Nothing」
短期的にブル・ベア型レバレッジ投資信託・ETFで攻める
個別株・FX等が怖いならブル・ベア型のレバレッジ投資信託・ETFがオススメです。
より短期的なら絶対ETF(個別株同様に市場が開いている時間帯であればいつでも売買可能)にしましょう。
楽天証券でのブル・ベア型のレバレッジ投資信託
楽天証券の購入ランキングにブル型の商品が上位にきていますが、こんな状況ですごくポジティブな方が多いのに驚きました。
現状はどうみても下降路線(下降することの可能性のほうが大きい)のに、高レバレッジのブル型を購入するのはちょっと考えられないですね。
今はベア型で短期的に様子を見つつ、危険な香りが少しでもしたら売却。
ブル型の購入はタイミングが少し遅れてもいいので慎重にというスタンスで良いですね。
米国株指数でのベア型レバレッジ投資するにはETF
順調に成長してきた米国株というこれまでの流れもあってのことでしょうが、米国株指数でのベア型レバレッジ投資する場合はETF(上場投資信託)を利用すればOKです。
「SPXS」( Direxion デイリー S&P 500 ベア3倍 ETF )があります。
投資信託は1日1回と購入・売却のタイミングが決まっていますが、ETFの場合は株のように市場が開いている時間の取引は自由、いつでもリアルタイムで購入・売却が可能です。
今さら聞けないブル・ベアの意味とブルベア型ファンドの注意点
「ブル」は上昇相場(強気相場)を、ベアは下降相場(弱気相場)を表す用語です。
ブル・ベアの由来と覚え方
ブルベア型ファンド
参考:楽天証券『ブル・ベアファンド特集』
次は、ブル型・ベア型の投資信託について解説していきます。 一般的な投資信託よりも大きな利益が狙える ので、投資するかどうか考えるためにも、どんな商品なのかを理解していきましょう。
一般的なインデックスファンド
ブル型ファンド
以上のように、ブル型ファンドは 指数と同じ方向に値動きしますが、値動きの幅が大きく なります。
ベア型ファンド
ベア型ファンドは、 指数と反対の方向に値動きし、しかも値動きの幅が一般的なインデックスファンドよりも大きくなります 。(インデックスと同じ幅で、方向だけが異なる商品も作ることはできます)
以上のように、ベア型ファンドは 指数と異なる方向に値動きし、しかも値動きの幅が大きく なります。
例では2倍としましたが、さまざまな値動きの幅を設定する商品があります。
ブルベア型ファンドのおすすめポイント
相場のトレンドを予測してブル型またはベア型の投資信託を買い、 予想が当たれば大きな利益を出せるメリットがあります 。しかし、予想が外れた場合などデメリットも多い投資方法なので、次は注意点も見ていきましょう。
ブルベア型ファンドの注意点
【資産運用】
投資信託を始めたころ、まったくの無知だった私は
ブルベア型のファンドで大失敗した経験があります😅あっという間に250万円を50万円まで溶かしてしまったっけ💦
その失敗を踏まえ、
今は大きなリスクはとらず、コツコツ投資を心がけています。コツコツは勝つコツです✨✨
— 江藤@40代でセミリタイア! (@Eto_fuyuki) June 30, 2019
損失が出るリスクも大きい
相場のトレンドの予想が当たれば大きな利益を狙えますが、ブルベア型ファンドには、 予想が外れれば大きな損失が出るリスク ブル型ファンド ブル型ファンド もあります。
このとき、ブル型ファンドは43%ものマイナスになってしまいます。 たった1日で、資産が半分近くまで減ってしまった ことになります。
放置で稼げる投資信託ではない
投資信託は、一般的には長期投資におすすめされており、 長い間ずっと保有し続けることでコツコツ利益を生んでいく商品が多い です。すなわち、 長く放置していても問題ない設計になっているものが多いのです 。
信託報酬が高め
ブルベア型ファンドは、 ブル型ファンド 信託報酬が高め と言う特徴があります。 専門的で特殊な商品を組み合わせ、指数の数倍の値動きをするように設計しているため、運用コストが高いのです 。
信託報酬は、投資をしている間はずっと投資家が負担するコストです。信託報酬が高すぎると、 投資信託の利益を圧迫 してしまいます。 場合によっては、利益よりも信託報酬の方が高くなり、投資家は儲けるどころか損をする、というケースもあります 。
ブルベア型の投資信託は投資に慣れてきてから。
ブル・ベアの意味から、 ブルベア型ファンドのおすすめポイントと理解しておくべきリスク を解説してきました。
投資初心者の方は、 一般的なインデックスファンドから投資を始めて はいかがでしょうか。 投資に慣れてきてから、ブルベア型の投資信託も検討していくのが良いでしょう 。
ブル・ベア型ファンドとは?メリット・デメリットや購入時の注意点をわかりやすく解説
出典:新生銀行
ちなみに、 レバレッジ比率は高ければ良いというわけではありません ので、メリット・デメリットのところで後述します。
また現在は ETF(上場投資信託) でもブル・ベア型の商品が出ていますので、個別株と同じように取引することも可能となっています。
米国株の指数に連動した商品も
投資信託の取り扱い本数の多さで検討するなら、 楽天証券 と SBI証券 で口座を開設しておけば間違いないです。
ブル型・ベア型のメリット
短期で大きなリターンが狙える
ブル・ベア型の商品は レバレッジを有効に活用 することにより、短期で大きな利益を得ることも可能です。
そのため、運用資金が少ない個人投資家でも 短期で大きなリターンを狙える という点は大きなメリットですね。
損失は元本に限定される
こうなると目も当てられない状況に陥ってしまいますが、投資信託のブル・ベア型の場合は追証が発生しないため、 損失が出たとしても元金まで に限られます。
下落相場でも利益を出すことが可能
しかし、ベア型の商品を活用すれば、 相場の下落局面でも利益を出す ことができます。
そういう方は、損失が最大でも元金までと限定的であり、100円から始められるという少額投資が可能な投資信託のメリットを生かしながら、下落局面でも利益を狙える ベア型の商品をうまく活用 することをおすすめします。
ブル型・ベア型のデメリット
レバレッジを効かせると損失も大きくなる
ボックス圏にある相場では利益を出しづらい
一方、相場がもみ合っている状態である 「ボックス相場」では、利益を期待しづらい という特徴があります。
出典:楽天証券
このように、 相場の方向性がはっきりしない場合は無理に取引しない という判断をすることも重要です。
長期保有に向かない
これは、ブル・ベア型の商品が 日々の値動きに対して レバレッジを効かせている という点に起因します。
一般に、ブル・ベア型の商品は指数が上下を繰り返した場合、保有している 期間が長くなるほど基準価格が下がっていく という特徴がありますので、長期での運用は避けた方がよいでしょう。
出典:新生銀行
初心者はブル型・ベア型は避けた方が無難
ここまでブル・ベア型の特徴やメリット・デメリットをみてきましたが、基本的に、レバレッジを効かせて行う運用は ハイリスクハイリターン です。
ただ、うまく活用すれば短期間で大きく利益が出せる魅力的な商品であることに変わりはありませんので、もしチャレンジしてみたい場合は、少額からスタートして 値動きに慣れてから運用額を増やしていく とよいでしょう。
【ブル・ベア型】日経平均、爆上げ中!レバレッジ・ファンドで大きなリターンを狙え!
資産運用
2021年9月に入ると、 日経平均は3万円目前まで上昇し3週間で3,000円ほど上げ幅がありました 。自民党総裁選や、ワクチン接種率の高まりが要因と言われています。上昇局面では、強気にレバレッジをかけて利益を狙うのもありです!
今回は、投資信託のブル型・ベア型というレバレッジをかけるタイプを紹介します。レバレッジ=てこの原理を使い、大きなリターンを狙うことができます。短期間で急上昇する日経平均に対して、レバレッジをかけて利益を取るのは堅実な作戦です。
「ブル型・ベア型」はどのように値動きするのか?
楽天証券より
「ブル」は牛から来ています。牛が角を下から上に突き上げることから、 上昇局面 で力を発揮します。株価指数の変化×プラス〇倍(レバレッジ)動きます。
「ベア」はクマから来ています。爪を上から下に振り下ろすので、 下降局面 で有利になります。株価指数の変化×マイナス〇倍(レバレッジ)動きます。株価指数と逆の方向に動くのが特徴です。
「ブル型」「ベア型」の注意点
レバレッジ=てこをかけるため、大きな力が加わります。力が大きい分、取り扱いを間違えるとケガをするかもしれません。
注意点① 日々の動きに対してレバレッジがかかる
日経平均が1カ月で2,000円上がったから,、2倍レバレッジをかけると4,000円の儲けになる。
そのようなことはありません。毎日の値動きに対して、2倍動くからです。株価指数がマイナスになると、レバレッジでマイナス分も倍です。
注意点② 株価が上下を繰り返すと損失の可能性大
ブル型やベア型は株価指数が、一定の方向に動いた時に力を発揮します。逆に言えば、 ボックス相場のような 、 上下を繰り返すだけでは力が出ません 。
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