株の売買には「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」が。その銘柄と企業のストーリーを思い描いて、株を買ってみよう!
株を買うときに、今が売りなのか買いなのかわかりにくいですよね。特に、株初心者の方は悩まれるポイントだと思います。私が相場を判断するときに使うのが「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」という2つの方法です。今回は、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」についてお話をしていきます。 【詳細画像または表】 テクニカル分析とは、過去の株価のデータをもとに相場の先行きを予測する方法です。移動平均線や株価チャートなどを見て、過去にも似たようなパターンがあれば未来も同じようになると予想します。わかりやすく言うと、デイトレードやFXのように数字の上がり下がりだけを追いかけて、上がったら売って下がったら買って利益を出していく方法です。最近はさまざまなツールが登場し、個人投資家でもテクニカル分析を使っている人が増えています。 一方ファンダメンタルズ分析とは、景気動向、金融政策、財政政策といった経済活動の状況をもとに、市場全体の大きな方向性をつかんだり、個別企業の財務諸表や事業そのものに注目して個別銘柄の値動きを分析したりする方法です。経済的な基礎知識を必要とするため、初心者の方には難しく感じるかもしれません。 初心者でも値動きを読んで売買する方法とは テクニカル分析にもファンダメンタルズ分析にも一長一短があり、どちらが優れているとはいえません。私自身、どちらも使っています。しかし、ここでお伝えしたいのは、ファンダメンタルズの視点で売買できるようになると、将来的に値上がりしていく株を選べるようになるし、もし株価が下がっても後悔しないということです。 ●株を買う前に、その銘柄と企業のストーリーを思い描く 「自分には経済の基礎知識なんてない」という人もいらっしゃると思います。でも、心配しないでください。ファンダメンタルズといっても、これからお話しする私の買い方なら、決して難しくはありません。それは、株を買う前に、その銘柄と企業のストーリーを思い描く、ということです。「この企業はこういうビジネスモデルで、社会情勢はこうだから、ここからこういうふうに伸びていくだろう。すると今後はこれくらいまで株価が上がるだろう……」そこまでイメージするのは難しいというなら、まずはその企業のビジネスモデルに注目してみましょう。 【株を買う前に見極めるポイント】 ・その会社はどういうビジネスモデルですか? ・そのビジネスモデルはこれからの時代に合っていますか? わかりやすい例として、たばこを作っている企業で考えてみましょう。たばこ産業は、今の健康志向とは逆行しています。その分、株価が下がらないように配当をたくさん出して株主を集めていますが、ビジネスモデル自体は時代に合っていません。だから私は買いませんし、持っていたとしても売ります。今の健康志向の流れでいくと、ファストフード系の企業もそれに逆行しているので持ちません。 このように時代の変化とともに、世の中の動きとその企業の動きが合わなくなっていたら、私はそれ以上その企業に伸びしろはないと判断します。 かつては「電力と鉄道株は安全」と言われていた時代がありました。しかし電力株は東日本大震災をきっかけに一気に潮目が変わり、成長の余地がなくなってしまいました。鉄道株のほうはどうでしょう。鉄道業界は鉄道そのものに加え、ホテル、旅行、ショッピングセンターなどにも手を広げている会社もあり、安泰と思われていました。しかしこれらの業界は今、新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。旅行などに出かける人が増えづらい環境になり、外国人観光客によるインバウンドも期待しにくくなったと考えると、どうでしょうか。このようにその企業のビジネスモデルに注目して、世の中の風潮とマッチしているかどうかを見ていくのです。 ●「損をしてもいいと思える会社を買ってください」 企業のビジネスモデルが時代と合っているかだけでなく、社長自身の思いや可能性を信じられるかどうかも、私にとっては重要なファンダメンタルズの指標のひとつです。ネットのニュースなどで取り上げられているコメントを読んで「この社長を応援したい! 」と心から思って株を買ったなら、株価が下がって損をしたとしても後悔しません。そしてある程度利益が確定したタイミング、あるいは企業のビジネスモデルや社長の考え方が変わってきて「世の中の流れと合わなくなってきた」「私が思っていた方向性と変わってきた」と思ったタイミングで売ります。これが、「株は思惑で買って事実で売る」ということなのです。 これから株をやりたいなと思っていて、でもやっぱり損が怖いと思う人にアドバイスするとしたら、「損をしてもいいと思える会社を買ってください」と言います。「損をしてもいい」と思える会社が出てこないうちは、もう少し現実的に株主優待や配当目当てで買いましょう。それなら株価が下がっても持ち続けられます。 あるいは、「この会社が好き! 」という単純な動機でもいいです。「社長のことは知らないけれど、あの有名なテーマパークが好き」というならテーマパークの株を買って、株主優待パスポートでテーマパークに行けば楽しめます。「社長は誰かわからないけれど、家族でよく買い物に行っているスーパーがある」なら、スーパーの株を買って割引優待券でお得に買い物をしましょう。 今回は、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」についてお話しました。まずは難しく考えすぎず、株を買ってみましょう。それから徐々にファンダメンタルズ的に深掘りをしていき、あなたの思惑を描いていけるようになっていければいいですね。そして最終的には、損をしてもいいと思える会社に出会って、株を買う醍醐味を味わっていくことができれば最高です! ●八木エミリー 投資家。野村證券に入社後、新人で東海地区の営業成績ナンバーワンとなり、最年少講師に。26歳で辞めた後は、不動産投資を開始し、7棟の不動産を所有(購入額7.5億円)。不動産投資の自己資金は徹底した節約で貯めたもの。現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として中立の立場で金融商品のアドバイスなども手掛けている。20代30代を中心に経済的自立を目指すお金ビギナーを救う活動を「マネ活」としてメルマガ配信などを行なっている。著書に『今からはじめれば、よゆうで1億ためられます! 』。最新刊は書籍『元証券ウーマンが不動産投資で7億円』(ダイヤモンド社)。
オプション取引、はじめに読むべきキソのキソ
日経225オプションは日経平均株価(日経225)の将来の価格を予想し、予想通りに動けば利益、反対に行けば損失という商品です(※)。
要は上がるか下がるか、予想するのです。イベントや決算前には多くの人が日経平均がどちらに動くか考えますよね。とすると、現物株や先物取引と根本はそんなに変わらないんです。
ではなぜむずかしくなってしまうのか、それはオプションにたくさんの種類があるからでしょう。
その中からきちんと選べば、【損失限定で利益は無限大!】という魅力的なポートフォリオを組むことができます。
このページではその鍵となる、オプションの選び方まで簡単に解説します。
- オプションの市場価格は、必ずしも日経平均株価(日経225)に連動するとは限りません。予想通りに動いたとしても、購入価格や様々な要因により利益が得られない場合があります。
なんとなくでいい ~2種類のオプションを覚えよう~
まずはイメージ ~簡単3ステップ~
買ったら売る、売ったら買う、オプションも株式や先物と同じです。
ここでは、買いから入ることを想定します。
まず下の図で、「予想→購入→売却」の流れをつかみましょう(※)。
- 上の図は損益関係をシンプルに示した一例であり、思惑通りに相場が動いたとしても必ず利益になることを保証するものではありません。
- 通常、オプションのコールもプットも基本的に時間の経過に伴い時間的価値が徐々に減少し、オプション価格は下落していきます。従って、日経平均株価(日経225)が思惑通りに動いたとしても、時間価値の減少による価格の下落幅が大きければ損失となる可能性があります。
- 日経平均株価(日経225)のボラティリティの大幅な変動等により、全価格帯のコール/プットが急落し、損失が生じる可能性があります。
- オプション取引には別途手数料がかかります。
利益は?リスクは? ~買いから入る~
買うには株でも先物でもまず支払いをしますよね。オプションでも同様です。
購入する際に支払う代金を「プレミアム」と呼び、1単位あたり1円から値段がついています。そしてオプションは1,000単位から取引が可能です。
つまり、実際には最低でも1,000単位購入することとなるので、1円のオプションの場合、支払は1,000円となります。
実際の板で見てみましょう。原資産である日経平均株価(日経225)が23,887円のときの、オプションのプレミアムはいくらでしょうか。
オプション価格は125円刻み、一番近い価格の欄を探します。今回、一番近いのは真ん中の23,875円となります。
行使価格の欄が、いわば予想価格です。上がると思ったらコールの欄、下がると思ったらプットの欄を見ます。
仮に、以下の2パターンで値動きを予想したとしましょう。
- 2018年9月21日時点の10月限、残存日数20日の板情報
~ご参考~ 上昇相場でプレミアムはどう動いたのか
短期で返済したとしましょう。
3営業日で、日経平均株価(日経225)が24,033円まで値上がりしました。
行使価格の欄で日経平均株価(日経225)の現在値と一番近いのは、中央に囲った24,000円となります。
- 2018年9月27日時点の10月限、残存日数14日の板情報
(①下落予想の場合)
110円だった23,125円のプットのプレミアムが、56円になっています。
プット買いでは、(56-110)×1,初心者でも値動きを読んで売買する方法とは 000=▲54,000円の損失となっています。
(②上昇予想の場合)
一方で、24,625円のコールのプレミアムが、57円から70円まで値上がりしています。
コールの買い戦略では、(70-57)×1,000=13,000円の利益が出そうです。
購入したコールオプションの行使価格である24,625円にタッチはしていないものの、この時点で売れれば利益が出るのが、オプション取引のおもしろいところです。
このケースでは、はじめの図の通り上昇前のコール買いでシンプルに利益が出ています。
日経平均 | ①プット | ②コール | |
---|---|---|---|
21日(金)の価格 | 23,887 | 110 | 57 |
27日(木)の価格 | 24,033 | 56 | 70 |
手数料(税込) | - | 415 | 396 |
差損益 | 146 | -54,415 | 12,604 |
では何を買ったらいいの? ~予想する、資金を確認する~
- SQ日とはいわゆる満期日のことです。取引が可能なのは各SQ日の前営業日まで、という点も忘れずに押さえておきましょう。
- SQ日までオプションを持っていた場合、その日の日経平均株価(日経225)の始値から特別に算出されたSQ値と呼ばれる値で、自動で清算されます。
- ちなみに日経225先物ラージのSQは毎3,6,9,12月のみなので、オプションと混同しないようにしましょう
そして、呼び方が独特です。11月の第2金曜日がSQのものを11月限(がつぎり)、12月のものを12月限(がつぎり)といいます。
何月限(がつぎり)を売買するのかは、相場観に合わせて選択します。
期限の8ヶ月前からは全銘柄が取引が可能になります。
直近に期限を迎えるものが頻繁に売買されることが多いですが、SQ日が近づくにつれて次の限月に取引の中心が移っていくのも特徴です。
裁量トレードでは、値動きの点と点を結び、値上がり幅や値下がり幅をできるだけ大きく獲得して利益を狙います。
一方でリピート型自動売買注文は値動きが発生しそうな価格のエリアを予想します。
一度のトレードで大きな利益を狙うのではなく、何度も利益を確定できそうな回数を多く狙える位置へ注文を仕掛けます。
常に値動きを見ながら目標化価格をピンポイントに予想しなければいけないのに比べると、相場の大きな流れをイメージして値動きが通過しそうな価格エリアを予想するのは難しくなさそうです。
まだ他にもあるリピート型自動売買手法のメリット
リピート型自動売買手法のデメリット
既にここまでの説明を読まれてお気付きの方もいると思いますが、リピート型自動売買注文は注文をいくらに設定するかが最大の難関です。
取り引きしようとせっかく注文を仕掛けても、値動きが遠ざかってしまうと取引は発生しません。
もちろん、トレードが発生しなければ損失を出すリスクもありませんが、注文を設定する価格や狙う利益の値幅の設定が、リピート型自動売買手法を使ってみようと思うFX初心者にとっては高いハードルとなってしまいます。
リピート型自動売買注文の進化形「トラッキングトレード」
●進化したリピート型自動売買注文『トラッキングトレード』とは?
トラッキングトレードは、リピート型自動売買の注文手法を基本戦略とした自動発注機能です。
リピート型自動売買注文とは、これから値動きが発生しそうな価格帯へ「△△円で買って、(例えば10銭値上がりした)××円で売る」という売り買いワンセットの注文を仕掛け、値動きによってこまめに利益を積み上げようという戦略の取引手法です。
値動きは絶えず上下動を続け、時に大きく変動することもあれば揺らぎのような小動きで波動を止めることはありません。
トラッキングトレードは、値段が動くことで安く買い高く売る取引を生み出すリピート型自動売買の基本戦略を守りながら、値動きの発生する範囲へ複数のリピート型自動売買注文を配置することで取引チャンスの最大化を図ります。
まさにトラッキングトレードは、値動き全体を取引チャンスに変える進化したリピート型自動売買注文と言えるでしょう。
【初心者必見】株価チャートの見方
プロフィール:
中田FP事務所 代表/CFP®認定者/終活アドバイザー/NPO法人ら・し・さ 正会員/株式会社ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座 講師/元システムエンジニア・プログラマー
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンだったが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP®資格を取得。
現在、終活・介護・高齢期の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。
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初心者にオススメの投資まとめ!
種類と成功するためのポイントを解説
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INDEX
月1万円で不動産投資
トーシンパートナーズでは多くの方が月々1万円程度の支払いで3,000万円前後のマンションを経営しています。不動産投資は「お金がかかる」というイメージかもしれませんが、実際はローリスクで運用することができます。
初心者にオススメの投資7選
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不動産投資
メリット | デメリット |
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・将来的に大きな資産形成ができる ・毎月家賃収入を得られる ・生命保険として活用できる ・少額から始められる | ・空室が発生するリスクがある ・台風や地震による破損や経年劣化が起こる ・家賃下落リスク |
メリット | デメリット |
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・元本が保障されている ・国(財務省)が発行するため信頼性が高い | ・金利が低い ・原則、1年間預けなければ引き出せない |
メリット | デメリット |
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・運用をプロに任せられる ・専門的な知識がなくても始めやすい ・少額(100円以上)から投資可能 | ・元本割れで損失を生むリスクがある ・手数料がかかる |
メリット | デメリット |
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・元本の何倍ものリターンが得られるケースがある ・株主優待を受けられる ・企業の業績によって配当金が獲得できる | ・値動きが激しく短期的に大きな損失を生むリスクがある ・銘柄によって変動の度合いが異なる ・専門知識がないとリスクが高くなりやすい |
ポイント投資
メリット | デメリット |
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・口座開設が不要な場合が多い ・資金0円でも始められる | ・利用するサービスによって金融商品が限られる ・運用コストが高額になりやすい |
ロボアドバイザー
メリット | デメリット |
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・1万円程度から始められる ・専門知識が不要 ・値動きを監視する手間がかからない ・投資家の個人的な感情に左右されない | ・元本割れのリスクがある ・投資の知識や経験を蓄えにくい ・短期運用には向かない |
ソーシャルレンディング
メリット | デメリット |
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・利回りが高い傾向にある ・運用コストを抑えやすい ・短期間で収益を得ることが期待できる | ・一定期間経過するまで解約できない ・倒産などのトラブルによる元本割れのリスクがある |
その他の投資の種類に関して
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